この星の格闘技を追いかける

【UFC139】ボナー、決め手を欠くも大差の判定勝ち

<ライトヘビー級/5分3R>
ステファン・ボナー(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-25
カイル・キングスベリー(米国)

軽快に手足を出す両者、キングスベリーが距離を詰めて組みつくとボーナーをケージに押し込んでいく。ケージを背にヒザを腿に入れるボーナーは、距離を取り直したキングスベリーに右フックをヒットさせる。

続く左ローがキングスベリーの急所に当たり、試合は一時中断するもすぐに再開。前に出てやや顔を下げながらフックを振るうボーナーに再び組みついたキングスベリーが、左エルボーを打ち込む。

ケージ際の攻防が続き、投げをうったボーナーだが、前方に崩れてパンチ受ける。フックで反撃に出たボーナーは得意の乱打戦へ。四つに組みケージ際でテイクダウンの攻防を続ける両者。キングスベリーのエルボー、ボーナーの右フックが交錯する。

ボーナーはシングルレッグでテイクダウンを奪うと、一気にサイドへ。残り30秒、ガードに戻そうとしたキングスベリーからマウントを奪取し、鉄槌を落としてラウンド終了を迎えた。


2R、キングスベリーの左ローに、左フックを合わせるボーナーは、キングスベリーの右フックに負けじと、左ミドルを放っていく。ここで組みついたボーナーは、バックに回り込み、そのまま前に回りこんでシングルレッグでテイクダウンに成功する。

キングスベリーはハーフガードを取るか、背中をベタッとマットにつけられてしまう。パスからエルボーを頭部に連打するボーナーは、しっかりとサイドから抑え込む。パンチを落とし、上四方に回ったボーナーが、逆側のサイドに回り込み、今度は左腕でパウンドを連打する。ノースサウスチョークを狙ったボーナーは、キングスベリーが対処してくると、サイドに戻り、しっかりと胸を合わせて、クロスフィックへ。

腕を戻したキングスベリーだが、ポジションを入れ替えることはできない。ギロチンからマウントを狙うボーナー。ここはハーフに納まったが、ニアマウントといえる状態から肩固めへ。極め切れないと見たボーナーが、パウンドをまとめて2Rが終了した。

最終回、左ミドルを受けてなお、前に出るキングスベリー。逆転するには一本かKOしかないが、ここでボーナーが組みついてバックに回ると、そのまま前方にキングスベリーを押し倒し、ハーフからプレッシャーを与える。

パスに成功したボーナーは、上四方からノースサウスチョークの機会をうかがう。サイドに回ったボーナーは、ワキをなかなか譲らないキングスベリーをサイドで固め、細かいエルボー、さらに右パウンドを落とすが、観客はブーイングを送る。

上四方から逆サイドに回ったボーナーは、これ以上の攻め手を見つけることがでれず、再びノースサウスチョークへ。そのまま頭を跨いだボーナーが、キムラアームロックを狙う。腕を譲らないキングスベリーに業を煮やしたように、立ち上がって最後の10秒はパウンドを落としタイムアップへ。ブーイングの観客に、手を広げ、「どうしたら良い?」というポーズを見せたボーナーは、ジャッジ一人が30-25という大差をつける内容で3-0の判定勝ちを挙げた。

PR
PR

関連記事

Movie