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【UFC FOX】カセレス、技有りのフルマーク勝利

2011.11.13

<バンタム級/5分3R>
アレックス・カセレス(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
コール・エスコヴェド(米国)

サウスポーのカセレスが、前蹴り、右ジャブで距離を詰める。ケージを背にしたエスコヴェドは、左ミドルを受けるなど、序盤はカセレスがペースを握ったか。エスコヴェドも右を伸ばすが、これは相打ちに。カセレスは右から左を伸ばし、首相撲に捉えられるとすぐに距離を取る。距離を取って打撃戦を挑むカセレスが左右のローから右を伸ばし、距離をコントロールする。

エスコヴェドが前に出ても、カセレスは距離を取って、スピニングバックブローを放っていく。前蹴りからフライングニーを見せたカセレス。エスコヴェドはようやく組みついたが、テイクダウンを奪ったのはカセレス。パウンドを落とし、立ち上がったカセレスは右ローから左ミドルとテコンドー流の空中スイッチを見せるなど、軽快な打撃戦を展開する。


右回りで、相手の正面から打撃を仕掛けるエスコヴェドは、カセレスの前蹴りの前に距離を詰めることができない。カセレスのローが急所に当たり、詫びを入れるも、エスコヴェドはそのまま前に出て右ハイからストレート。尻餅をついて立ち上がったカセレスに左ミドルを見舞ってラウンド終了を迎えた。

2R、左ハイから左右のパンチで前に出ては、スッと下がるカセレス。エスコヴェドも左ミドルを見せるが、パンチを被弾するシーンが目立ってくる。

右ジャブ、サイドキック、後ろ回し蹴りを見せたカセレスに組みついたエスコヴェド。引き込むも、距離を取られパンチを受けてしまう。草刈りスイープでカセレスのバランスを崩したエスコヴェドはスタンドに戻ると、ジャンピングトライアングルを試みる。

パンチを受けながらも、首相撲やボディロックなど組みつきたいエスコヴェドだが、動きは落ちていく。右ジャブでケージにエスコヴェドを押し込んだカセレスは、左フックから前蹴りと攻め込む。首相撲からエルボーを見せたエスコヴェドだが、カセレスはすぐにステップバックで距離を取り直す。このままカセレスのペースで進み、試合は最終ラウンドへ。

右サイドキックから右ジャブで前に出るカセレス。エスコヴェドはダブルレッグでテイクダウンを奪う。だがカセレスは、エスコヴェドの得意の三角絞め、さらに腕十字と関節技で攻め続ける。ここは逃れたエスコヴェドだが、カセレスはオモプラッタへ。

腕を引抜いたエスコヴェドだが、カセレスは危なげなくスタンドへ戻る。大きく息をついたエスコヴェド。グラウンドで攻め込まれたことで、心が折れかけているか。

軽快なステップから、左ストレート、さらに左ロー、前蹴りを繰り出すカセレス。アッパーからバックハンドブロー、さらにジャンピングキックと攻め続ける。バランスを崩し、直後にエスコヴェドにテイクダウを再び許したカセレス。エスコヴェドはカセレスの立ち上がり際にバックに回り込むも、前方に振り落される。

立ち上がった両者、最後は懸命に前に出るエスコヴェドをいなすような形で、カセレスが3Rを闘い抜いた。結果、フルマークでカセレスがエスコヴェドを破った。

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