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ハーマン快勝、カリドフ&シェレメンコは東欧の力を見せつける

(C)Esther Lin /EXC
【写真】ハーマンはわずか66秒でショールを下し、ネクストステップへ (C)Esther Lin /EXC

10月10日(金・現地時間)、米国インディアナ州ハモンドのホースショー・カジノでは、EXC系『ShoXC エリート・チャレンジャー・シリーズ』が開催された。4日(土・同)のキンボ・スライスとセス・ペトルゼリ戦に八百長指令疑惑が生じている中、将来のメインイベンターを発掘することを目的とした同大会は、初の中西部大会にも関わらず、熱気溢れるものとなった。

メインイベントでは、無名ながらも、MMA11連勝を誇るデイブ・ハーマンが、かつてRINGS・KOKトーナメントに出場、エメリヤーエンコ・ヒョードルとも戦っているケリー・ショールと対戦した。


37歳のショールに、24歳のハーマン。試合では、開始からハーマンがスイッチしながら、サイドキック、スピンキックと変則的な蹴りを放っていく。と、低い姿勢で構えていたショールが、大振りのフック、ケージ際に詰められながらもハーマンがヒザ蹴りで飛び込んでくるところを右フックで迎撃した。

しかし、ここから距離を詰めたショールに、ハーマンは強烈なヒザ蹴り。さらに首相撲でショールを捕獲すると、独特なステップからヒザ蹴りを連発。倒れたショールに、サイドから追撃のパウンド&鉄槌を落としたところでレフェリーが試合をストップ。ハーマンは自身のMMAレコードを12連勝に伸ばし、大会終了後の会見では、11月8日(土・同)にネバダ州リノで行われるEXC大会への出場をアピールした。

また、セミファイナルでは、“UFCライト級スター”クレイ・グイダの実兄で、TUFシーズン8にも参加を果たしたジェイソン・グイダが、マメド・カリドフと激突した。

TUF8では、時間内の減量に失敗、試合をすることなく最初の脱落者となったグイダは、その鬱憤を晴らすかの如く、試合開始と同時にパンチを振り回して前進。カリドフをケージに押し込み、バックを奪ったが、この体勢からカリドフは前転してヒザ十字、グイダの動きに併せてヒールに切り替えた。しかし、グイダが内ヒールを狙い、足関の取り合いとなると、カリドフは足関狙いを捨て、すぐに身体を起こしていく。

スタンドに戻ると、カリドフはインロー、グイダのローにあわせて右ストレート、その場飛びの膝蹴り、バックブローを繰り出し、パンチから胴タックルで組み付いたグイダに、カリドフは差し上げながら、冷静に上を取って、ガードポジションからパウンドを放っていく。これを凌ぎ、なんとか立ち上がったグイダだったが、ここでカリドフはパンチのラッシュ。グイダも両足をタックルを試みるが、カリドフが冷静にきった。

2Rに入っても、試合はカリドフのペース。グイダがマウスピースをしていなかったことで、レフェリーが試合を中断。セコンドから受け取るのに手間取るというアクシデントがあったが、再開後もカリドフのペースは落ちない。

左ボディ、左右のフックから、グイダをケージに詰めると再びパンチのラッシュ。グイダは両腕でガードは上げているものの、防戦一方となり、なす術なく20発以上ものパンチが放たれたところでレフェリーが試合をストップ。止められたグイダは、怒って両腕でレフェリーを突き飛ばしたが、決定打こそなくとも、あれだけ動きが止まり、反撃の様子が見られなかったのだからストップはやむだしと言える試合だった。

■メイン&セミ以外でインパクトを残したのは、ロシアから参戦となったアレキサンダー・シェレメンコ。ロバート・マクダニエルのクリンチ、テイクダウンからのトップキープに対して、全てアームロックで対応し、最後はボディへの飛びヒザ蹴りでTKO勝ち。試合序盤に見せた前方回転からのヒザ十字のキレも見事だった。

序盤にポジショニングを許したことに対して「柔術? 全く問題ない。相手がつかれるのを待っていただけ」とポーカーフェイスで語るシェレメンコ、如何にも東欧系のファイターの無骨さが感じられた。

また、KOTC世界ウェルター級王者アンソニー・ラプスリーは、マイク・スタンフを相手に優れたフィジカルを十分に活かしたファイトを展開した。立ってはハイキック、グラウンドではトップキープからパウンドと、粘るスタンフの心が折れるような重い打撃を終始みせ、危なげない判定勝ちを収めた。

CBSライブの視聴率が好調だったEXC。キンボ&カラーノが引っ張ってきた同プロモーションも、ヘビー級王座にアントニオ・ペイザォン、ミドル級はロビー・ローラー、ウェルター級のジェイク・シールズ、KJ・ヌーンが剥奪されたタイトルをニック・ディアズとエディ・アルバレスが争うライト級、そしてバンタム級のウィルソン・ヘイスと頂点が確定。本来はミドル級のカリドフ、シェレメンコの東欧勢、ウェルター級のラプスリーなど、今大会で活躍したした選手に見られるような、ShoXCで実績を積んだ選手が増え、タイトル戦線が整いつつある。

■『ShoXC エリート・チャレンジャー・シリーズ』
全試合結果は下記の通りとなる

<第11試合 ヘビー級/5分3R>
デイブ・ハーマン(米国)
Def.1R1分6秒/TKO
ケリー・ショール(米国)

<第10試合 ライトヘビー級/5分3R>
マメド・カリドフ(ポーランド)
Def.2R4分53秒/TKO
ジェイソン・グイダ(米国)

<第9試合 ウェルター級/5分3R>
アンソニー・ラプスリー(米国)
Def.3R終了/判定
マイク・スタンフ(米国)

<第8試合 ミドル級/5分3R>
アレキサンダー・シェレメンコ(ロシア)
Def.1R5分/TKO
ロバート・マクダニエル(米国)

<第7試合 ライト級/5分3R>
ライル・ビアーボーン(米国)
Def.1R終了/TKO
ハファエロ・オリベイラ(ブラジル)

<第6試合 フェザー級/5分3R>
マット・ジャガース(米国)
Def.3R終了/判定
オービル・スミス(米国)

<第5試合 フェザー級/5分3R>
ジャレッド・マクマホン(米国)
Def.1R3分11秒/リアネイキドチョーク
ジェイコブ・ヘイ(米国)

<第4試合 ライト級/5分3R>
ジェフ・コックス(米国)
Def.1R28秒/ギロチンチョーク
トランス・テイラー(米国)

<第3試合 175ポンド契約/5分3R>
ティウォン・ハワード(米国)
Def.1R3分42秒/リアネイキドチョーク
ジョニー・ヒューズ(米国)

<第2試合 ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・バーンズ(米国)
Def.1R2分22秒/TKO
ジェレミー・ノートン(米国)

<第1試合 ウェルター級/5分3R>
ダレイ・デービス(米国)
Def.2R3分53秒/腕ひしぎ十字固め
ジョン・クーナー(米国)

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