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【It’s Showtime】合言葉は『ペトロシアン戦回避』??

2011.07.02

It's Showtime
【写真】左からアルトゥール・キシェンコ、ガーゴ・ドラゴ、アンディ・サワー、ハルート・グリゴリアン、ムラット・ディレッキー、クリス・ンギンビ、ジョルジオ・ペトロシアン、シャヒッド・エルハジ。そのままトーナメント枠順となっている (C) BEN PONTIER/EFN

6月30日(木・同)、ブリュッセルのフォレスト・ナショナルでは、9月24日(土・同)に開かれる「It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament」の抽選会がとり行われた。

参加8選手が、中央にある箱からナンバーの記されたボールを拾い上げ、その数の小さい順に1~8の枠を選択していくという、ほぼK-1のコピーといっていい抽選会。まず最初に1のボールを引いたIt’s Showtime世界70キロ級王者クリス・ンギンビが、6番の枠を選択した。

続いて2のボールを引いたハルート・グリゴリアンはンギンビとは別の山となる4番を選択。続いて選択権のあるガーゴ・ドラゴは、2番を選んだ。2人目、3人目が対戦相手の意思決定を、続くファイターに譲ったのに対し、4と記されたボールを持った前世界70キロ王者ムラット・ディレッキーは5番の枠へ進み、昨年12月に自らのベルトを奪い取ったンギンビへのリベンジを最優先させた。

続いて登場したアンディ・サワーは、ハルート・グリゴリアンの隣をチョイス。ここはハルートを選択したというよりも、次に選択権(=6のボール)を持つアルトゥール・キシェンコが、同じ山、つまりドラゴを選択するという風に呼んでいたふしもある。


案の定キシェンコはスポット1、つまりドラゴとの対戦を所望した。残るファイターは2人だが、7番と8番の枠しか選択肢はなく、シャヒッドは8番に。ジョルジオ・ペトロシアンが7番の枠に歩を進めた。

キシェンコとサワーの選択からも分かるように、誰もが対戦を先延ばしにしたかったファイターはK-1 WORLD MAXを2連覇し、7月18日にディファ有明で日菜太と対戦するペトロシアンであることは間違いない抽選会となった。

対戦枠が決まった直後のインタビューで、サワーの「ペトロシアンを決勝で倒し、トーナメントで優勝したい」というコメントは、彼のコーチであるアンドレ・マナートともに同じ想いだった。優勝賞金5万ユーロが懸かったワンナイト・トーナメント、その中心にあるのはペトロシアンであることは間違いない。

また何が起こるか分からないワンナイト・トーナメントだけに、勝者の負傷に備え補欠選の実施は避けられないところだが、その点に関してはリリースにおいても発表されていない。

K-1流を模倣するなら、ぜひとも補欠選を行い、日本の佐藤嘉洋や先のスペイン大会でドラゴを破っているアブラハム・ロクエニ、昨年のK-1西欧予選でグリゴリアンを破っているモーチェ・カマル、ポーランド最強を証明したラファウ・ドゥデク、そしてタイファイツに流れつつあるタイ人ファイターの登用を望みたいところだ。

■It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament準々決勝対戦カード

<It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament準々決勝/3分3R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
ガーゴ・ドラゴ(オランダ)

<It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament準々決勝/3分3R>
アンディ・アワー(オランダ)
ハルート・グリゴリアン(ベルギー)

<It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament準々決勝/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
クリス・ンギンビ(オランダ)

<It’s Showtime The Fast & Furious 70 MAX Tournament準々決勝/3分3R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
シャヒッド・オラド・エルハジ(オランダ)

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