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【UFC131】レスリングエリート×柔術セレブの対戦、鍵は??

2011.06.08

Munozバンクーバーのロジャース・アリーナで、11日(土・現地時間)に開催されるUFC131「Dos Santos vs Carwin」。好カードが揃っている同大会にあって、PPVラインナップで対戦するファイターの印象にも通じるいぶし銀的なカードが存在する。今やウェルター級やライト級を超え実力者がひしめく混戦ミドル級注目の一番、それがデミアン・マイア×マーク・ムニョス戦だ。

【写真】現代MMAの軸は、間違いなくレスリング。そのレスリングの強さでは、UFCミドル級戦線でもグンを抜くマーク・ムニョス (C) MMAPLANET

ファブリシオ・ベルドゥム、ティト・オーティズ、マウリシオ・ショーグン、ジェイソン・メイヘム、ジェイク・エレンバーガー、ここ1年、サザンカリフォルニアのMMAチームにあって、その存在感をグンと増しているのが、キングスMMAとレイン・トレーニングセンターの合同チームだ。

元シュートボクセ勢が続々と集まるキングスMMAを率いるのは、名参謀ハファエル・コルデイロ。ムエタイベースのMMAコーチと、レイン・トレーニングセンターの基盤となるレスリングが合体したとき、パーフェクトなMMA連合体ができあがった。その両輪をコルデイロと担っているのが、UFCミドル級戦線の実力者ムニョスだ。

オクラホマ州立大レスリング部時代にNCAAを制するなど、数々の成功を収めたムニョスは、サクラメントのアルティメット・フィットネス時代にユライア・フェイバーらとレスリングに打撃を融合したMMAスタイルを研究してきた。


その後、ブラックハウスでアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやアンデウソン・シウバにテイクダウンを指導しつつ、自らも柔術テクニックを習得し、レスリングと柔術の融合を図っている。WECからUFCに移った当初は、打撃にも柔術にも不慣れでレスリング一色のファイティングスタイルだったが、今ではレスリングを主体としたMMAファイターに変貌を遂げている。

レスラーらしく体の軸が強く、MMAに慣れるごとに打撃の破壊力も増し、日本が誇る岡見勇信からもフラッシュダウンを奪っている。そんな現代MMAの一つのモデル・スタイルを身につけたムニョスと対戦するマイアは現代のヒクソン・グレイシーと呼ばれたこともあるほど、MMAで影の薄くなったガードワークを武器に勝利を重ねてきた。

既にアンデウソンの持つ世界王座に挑戦経験もあるマイア、UFC戦績は8勝2敗で序盤の5試合は連続一本勝ちという快挙を成し遂げている。繰り返して述べるが、今のMMAではジャッジの裁定基準の影響で、ガードワークを自らとるファイターは少なく、寝技には付き合わないでスタンドに戻るという戦略が用いられるケースが多いため、打撃を効かす以前に寝技で勝負を決する試合は非常に稀になっている。

Maia【写真】あのチェール・ソネンから一本勝ちを奪っているデミアン・マイア。ロックアップすれば、殴られることなくハーフガードから華麗な技を仕掛けていく――が、ジャッジの評価は低い(C) ZUFFA

特にガードワークを取った場合は、まず判定が不利になるため、自ら背中をマットにつけて戦うファイターは殆ど見られない。そんななか、マイアだけはシッティングからリバーサルなど、華麗な柔術テクニックを見せつけてきた。それが可能になるのも、ガードワークを取る際に、0か100の距離を取ること。しっかりと頭を相手の胸につけるか、足を利かせて目いっぱい頭を遠ざける。つまり、トップにある対戦相手にパンチの距離を作らせない位置に自分の頭を常に置いていることになる。

さらにいえば、マイアのガードワークの肝はロックアップ。ハーフの状態で、両ワキを差すことがあれば、まずリバーサルに成功する。ムニョスのような強豪レスラーから、いきなりトップを奪うのはまずありえない。では、ガードを取った際に、ロックアップが可能になるか。

現代MMAの王道ともいえるレスリングを軸として、殴って勝てるムニョス。一方、MMA裏街道といえるガードワークのスペシャリスト=マイア。レスリングエリートと柔術セレブの一騎打ちは、試合がグラウンドに移行した際のワキの差し合いに注目、ロックアップだけにこの攻防が勝負の鍵を握ってくる。

■UFC131「Dos Santos VS Carwin」全対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
シェーン・カーウィン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ケニー・フロリアン(米国)
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ユノラフ・エイネモ(ノルウェー)
デイブ・ハーマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
マーク・ムニョス(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ヴァグネル・ホシャ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
サム・スタウト(カナダ)
イーブス・エドワーズ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェシー・ボンフェルツ(米国)
クリス・ウィードマン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリストフ・ソジンスキー(カナダ)
イゴール・ポクライェク(クロアチア)

<ミドル級/5分3R>
ニック・リング(カナダ)
ジェイムス・ヘッド(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ジェイソン・ヤング(英国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーイ・ベルトラン(米国)
アーロン・ロサ(米国)

<フェザー級/5分3R>
小見川道大(日本)
ダレン・エルキンス(米国)

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