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【It’s Showtime】リヨンでなるか、バダ・ハリ復活祭

2011.05.12

Hari14日(土・現地時間)、フランス初進出となるIt’s Showtimeリオン大会が、同地のパレデスポールで行われる。バダ・ハリの復帰戦にジョルジオ・ペトロシアンの出場、さらに2階級の世界戦、加えてパート1のムエタイ戦と、90年代後期にはオランダと並ぶキック大国だったフランス進出らしい、注目カードが並ぶ上質の立ち技イベントになりそうだ。

【写真】 この1年、どのぐらいトレーニングを積むことができていたのか、コンディションに不安が残るバダ・ハリ(C) Ben Pontier/EFN

パリに次ぐ第二の都市リヨンで行われる当大会は、現地のカダーウ・マルーフ・プロモーションが主催するイベントとなる。マルーフはキャリア160戦以上を誇り、敗北は僅か8度という90年代のフランスを代表するムエタイファイターで、02年よりプロモーターに転向、2005年にはドイツ、豪州、トルコなどネットワークを広げ、欧州ではスーパーリーグに次ぐ立ち技イベント=A-1 World Combat Cupを開催していた。

これまでキック、ムエタイ、総合など60度以上のイベント開催経験を持つマルーフが、そのお膝元で用意したカードは、通にも、カジュアルファンにも楽しみなカードが並んでいる。何といっても注目は、バダ・ハリの復帰戦だろう。 昨年5月に反則負けでIt’s Showtime世界ヘビー級王座を失って以来の復帰戦となるバダ。


ドアマン(用心棒)への集団暴行事件の一件も関係し、リングから遠ざかっていたバダの相手は、ボクシングにも挑戦しているトニー・グレゴワーだ。グレゴワーは負傷欠場という未確認情報も流れたが、現時点はIt’s Showtimeからオフィシャルリリースはなく、ホームページの対戦カードにもグレゴワーの名前が残っている。グレゴワーは、最強のドアマンとも呼ばれていたため、プロモーターのサイモン・ルッツが何を意図としてマッチアップしたのかは不明だが、リーチのあるカウンターのパンチはバダにも脅威となるだろう。

バダがスピードで撹乱し、怒涛のパンチの連打を見せることができれば、勝負は一瞬で終わるだろうが、ブランクも不安視されるだけに、この対決は波乱必至の試合になりそうだ。

Ghita【写真】K-1のスケジュールが発表されないまま、K-1ファイターのIt’sShowtime出場が続く。ダニエル・ギタもそんな一人だ(C) WORLDKICKs

今大会ではバダの復帰戦以外に、日本でもお馴染みのファイターがヘビー級マッチに登場する。まずはダニエル・ギタが、3月6日(土・同)のアムステルダム大会に続き、It’s Showtime出場となる。前回、ヘスディ・カラケスと対戦したギタは、ローキックを武器に優位に試合を進めていたが、ローブローを受けて倒れてしまう。レフェリーは、それをダウンと宣告してしまい、手痛い判定負けを喫している。

それでも文句を一つも言わない姿勢は、さすがはラストサムライといったところか。対するフィクリ・アメジアンは、チャクリキの新鋭アンダーソン・シウバの代役として選ばれた選手。同大会でライト級王座初防衛戦を行うクリス・ンギンビと同じシアンジム所属で、22歳の新鋭。ギタのローキックをいかにディフェンスするかが課題だが、打ち合えば、よもやの展開が待っているかもしれない。

Spong【写真】スピードとテクニックでは、ヘビー級戦線でも随一といっていいタイロン・スポーン。その技術力の高さと反比例するようにパワーでは、対戦相手のイゴール・ミハイロビッチに劣るという不安要素もある(C) WORLDKICKs

もう一人のヘビー級ファイターは、昨年のK-1World GPでアリスター・オーフレイムをふらつかせた男、タイロン・スポーンだ。

09年以来、2年振りにIt’s Showtimeに帰ってきたスポーンは、元はといえば初代95キロ級世界王者。スポーンと戦うイゴール・ミハイロビッチは、侮れないパワーの持ち主。ヘビー級としては、まだ体が小さなスポーンだけに、ミハイロビッチの一発には要注意が必要だ。

■It’s Showtimeリヨン大会主な対戦カード

<ヘビー級/3分3R>
バダ・ハリ(オランダ)
トニー・グレゴワー(フランス)

<ヘビー級/3分3R>
タイロン・スポーン(オランダ)
イゴール・ミハイロビッチ(クロアチア)

<It’s Showtime 73キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
ヨハン・リドン(フランス)

<ヘビー級/3分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
フィクリ・アメジアン(オランダ)

<It’s Showtime 70キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
ウィリー・ボレル(フランス)
クリス・ンギンビ(オランダ)

<70キロ/3分3R>
シャヒッド・エルハジ(オランダ)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)

<65キロ・フルムエタイルール/3分5R>
モサブ・アムラーニ(オランダ)
フシネ・ベノーイ(フランス)

<73キロ・フルムエタイルール/3分5R>
ミカエル・ピスチテーロ(フランス)
ヨハン・フォーボー(フランス)

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