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【BFC40】ずば抜けたトップコントロール=アスクレン

<ウェルター級/5分3R>
ベン・アスクレン(米国)
Def.判定3-0:30-26、30-27、30-27
ニック・トンプソン(米国)

キャリア7戦の世界王者アスクレンが、キャリア7倍以上のトンプソンと対戦するノンタイトル戦。アスクレンのバックハンドブローは空振りに終わり、蹴り足を掴まれる。それを振りほどいて、遠い間合いからパンチを放つも、バランスを崩してしまい、トンプソンにトップを奪われる。

しかし、直後に足をフックしながら、シングルを仕掛け、首を抱えながらもリバーサルに成功したアスクレンは、ニーオンザベリーからパンチを落す。続いて、アスクレンはサイドの態勢からエルボーを落とすと、トンプソンの潜りにギロチンを見せながら、トップをキープするアスクレンに、トンプソンが足関節を仕掛ける。

足を引抜いて、再びサイドを取ったアスクレンが右の拳を大きく振りかぶって落としていく。抜群のバランスを誇るアスクレンに対し、背中を見せたトンプソンは頭部にパンチを受ける。亀の態勢と、サイドを奪われる展開が連続するトンプソンは、前方回転でガードに戻そうとしたが、クロスフィックから頭を殺され、思うように動けない。


残り30秒を切り立ち上がったアスクレンが、大きなパウンドを落そうとすると、ようやくトンプソンが立ち上がったが、すぐにバックに回り込まれ、再びグラウンドに持ち込まれたところで初回が終了した。

2R、バランスの悪い左ハイを見せるなど、打撃戦には不安を残すアスクレンだが、すぐに組みついてアウトから足をトリップし、テイクダウンを奪う。首をコントロールして、すぐにサイドを奪ったアスクレン、抜群のトップコントロール能力を誇る。

トンプソンは立ち上がってボディにスタンプを狙うアスクレンの足に絡みつき、ヒザ十字を狙う。アスクレンは狙われた足を畳み、もう一方の足でトンプソンの体を跨ぐようにマウントへ。バックマウントへ移行したアスクレンは、フェイスロックを仕掛ける。トンプソンが頭を引き抜くと、アスクレンは絞めに固執することなく、トップキープを選択する。担ぎパスからバックへ回り込むが、ここは前方に落されたチャンピオン。直後にシングルレッグでリバーサルに成功する。

アスクレンはトンプソンの草刈りで尻もちをつかされるも、すぐに立ち上がってパス。トンプソンのシングルをがぶり、仰向けするとサイドから首固めへ。恐怖の抑え込み殺法にブーイングが飛び交うなか、アスクレンが初回に続き、トンプソンを圧倒した5分を戦い終える。

最終回、トンプソンの左ジャブが伸びるが、右オーバーフックから潜り込むようにアスクレンがテイクダウン。すぐにサイドを奪うと、またも観客席からはブーイングが起こる。クローズドガードに戻したトンプソン、ハイガードからオモプラッタを仕掛けるも、すぐに頭を跨いで、アスクレンが足首をコントロールすると、サイドを許すことになる。

気が付けばサイドを取るアスクレン、ハーフからギロチンを仕掛け、体を起こすと距離を取って立ち上がる。足に絡みついて立ち上がったトンプソンを直後に倒したアスクレンは、完全にトンプソンを抑えこんで行く。残り1分、担いでバック、そのままノースサウス、体を捩じったトンプソンからがぶりと、相手の動きに合わせてトップコントロールを続けた。

残り20秒を切って、ギロチンから足首を取ろうとして失敗したアスクレンが、ガードを強いられたシーンもあったが、トンプソンのパウンドにクリーンヒットはなく、そのままタイムアップへ。結果、フルマークは当然だが、ジャッジの一人は30-26をつけて、アスクレンが判定勝ちを収めた。

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