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【Strikeforce】王座戦は意地の交錯、ニックが勝鬨上げる

■ストライクフォース世界ウェルター級選手権試合/5分5R
[王者]ニック・ディアズ(米国)
Def.2R4分50秒/腕十字
[挑戦者]エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル)

大きなブーイングを受けたサイボーグに対し、この夜一番の声援を味方にした王者ニック。いきなり右ハイを見せたサイボーグだが、ニックは冷静にスウェイでかわす。遠い距離からローを3連打したサイボーグに、ニックはカットせずローを受けつつ組みついていく。

ケージを背にし、テイクダウンを防いだサイボーグは再び距離をとると、右をヒットさせる。ローから左右のフックを見せたサイボーグは、ローでバランスを崩すニックにパンチを叩きこむ。前足の踏み込みが弱くなったか、パンチが届かないニックに対し、サイボーグはローを重ねる。


右ボディフックから左右のフック、右ストレートを受け劣勢に追い込まれたニックだが、ここでサイボーグが肩で息をしはじめる。と、ニックがジャブから前に出て連打を打ち込み、サイボーグの動きを止めに掛かる。ボディを効かせたニックは、打ち合いに持ち込み、左ストレート、右をヒットさせる。ダウンン寸前で首相撲を見せたサイボーグは、距離をとって再びローを見せるが、もはやニックのパンチの抑止力とはならない。右を2発ヒットさせたニックは、首相撲を振りきり、右ストレートをヒットさせて激闘の初回を終えた。

2R、再びローでペースを掴みたいサイボーグだが、ニックの右が伸びてきて前に出られない。それでも思い切り左右のフックを放つサイボーグだが、スタミナのロスに加え、ダメージも蓄積してきたか動きが明らかに重い。それでもニックが右ジャブを伸ばすと、サイボーグも右フックからエルボーを見せる。この後、試合はやや小康状態になり、両者が息を整える。

右から左を伸ばしたニックに、アッパーを放ったサイボーグ。殴られても、殴り返すという両者の意地が交錯する試合展開は、急速に両者のスタミナを奪っているように見える。5R戦とは思えないペースに、両者、冷静になったのか手数が減る一方に。

残り1分を切って、再び近距離でパンチ、ヒザを突き上げたサイボーグに対し、ニックは引き込んでガードを取ると、腰を切って腕十字へ。腕をロックするサイボーグだが、ニックが足をすくい体が一回転すると、万事休す。背中をつけてなお、腕をロックするもしっかりと足を効かされ、ロックが外れる。と同時に、右腕が伸び切ったサイボーグはタップを強いられた。

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