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【UFC125】ドンヒョン勝利に「アイ・ウォント・GSP」

■第8試合 ウェルター級/5分3R
キム・ドンヒョン(韓国)
Def.3R終了/判定
ネイト・ディアズ(米国)

いきなり左ローを見せたドンヒョンは、リーチも決して劣らず、サウスポー同士の対戦にローを多用する。カットをせずに、左を伸ばすネイト。その勢いに一瞬、下がったドンヒョンが、前に出てくるネイトに組みついてテイクダウンを奪う。

パス狙いのドンヒョンに、フルガードに戻してハイガードを見せるネイト。ワキを押されてなお、左パウンドを顔面に届かせたドンヒョンは、執拗にパスを狙うとマウントへ。足を戻されるが、優勢のままのドンヒョンはパスのプレッシャーを与える。

ネイトの下からのパウンドに、振りの大きなパウンドで応えるドンヒョンは、アームバー狙いに鉄槌を落す。パスを嫌がり、タートルポジションから回転するように前を向き直し、足をホールドしたネイトだが、ここでもドンヒョンがパウンドを落としていく。


ヒザ十字、アンクルからトップを取り返そうとしたネイトに対し、ドンヒョンは頭を肩を押し付けトップをキープする。ここからバックを奪いにかかったドンヒョンだが、ネイトはヒール狙いからスタンドに戻る。一瞬のパンチの交錯の後、ドンヒョンは優勢の初回を戦い終えた。

2R、ローから左を伸ばしたドンヒョンは、ネイトの右に怯むことなく、ローを打ち込む。ネイトは右ストレートから、呼吸を整え左を見せるが、ドンヒョンがスウェイでかわす。と、シングルを見せたドンヒョン。冷静に足を引き抜いたネイトだが、直後のシングルでテイクダウンを許してしまう。

卓越したガードワークを誇るネイトに対し、担ぎからパスを狙うドンヒョン。足を一本入れ、肩を押したネイトだが、ドンヒョンの担ぎパスのプレッシャーは続く。フルガードにも、腰をコントロールしパスを狙うドンヒョンの頭をつけたまま放たれる右パウンドがネイトを襲う。

右足を抱え、長いリーチを生かしパウンドを落す――、かつての岡見勇信を思わせる攻めを見せたドンヒョン。ネイトは胸を蹴り上げ、スタンドに戻るも、すぐにダブルレッグで倒されてしまう。

足を利かすこともままならないネイトは、苦し紛れのような細かいパンチをガードから見せる。ドンヒョンは担ぎからバックをうかがい、ネイトのシングルも足を引き、体重を掛けて潰す。ここでネイトは、たぐりからバックへ。前方に振り落とされそうになりスタンドに戻ったネイト。最後の最後にポジションを戻す意地こそ見せたが、このラウンドも失い、最終ラウンドを迎える。

逆転KOを狙いたいネイトだが、ドンヒョンは左ハイを蹴り込む。ドンヒョンのテイクダウン狙いを察知し、バックに回りこんだネイト。ドンヒョンは立ち上がって胸を合わせる。自ら距離を取ったネイトは、手をついた状態のドンヒョンのヒザに顔面に打ち込んだことで、ブレイクを命じられる。

インターバルを必要とせず、試合に戻ったドンヒョンは、ややスタミナをロスし、体の軸が崩れがちになる。必死に組みつくドンヒョンのバックにつき、投げを潰したネイト。しかし、バックを許しそうになったドンヒョンは、スイッチからバックとトップの二つを奪い返す。腕を入れ、向かい合いたいネイトに対し、バックに回り込んだドンヒョン。ネイトはヒザ十字を見せるも、ドンヒョンは足を引抜きバックを取ったままスタンドへ。

残り90秒、バックについたまま自らグラウンドに持ち込もうとしたドンヒョンだが、立ち上がったネイトにバックを取られる。ここでも投げを狙ったドンヒョンに対し、ネイトはすかしてハイキックを後方から見舞う。背中越しにドンヒョンの左腕をとり、ムッセ・ハッセバル・クラッチから、がら空きになった顔面にパンチ、そしてヒザを見せたネイト。そのまま逆転を賭けた最終ラウンドが終わり、勝敗はジャッジの手に委ねられた。

ドンヒョン陣営の読み通り、29-28の3-0で判定勝ちを手にしたドンヒョンは、「マイ・ネームズ・イズ・スタンガン。アイ・ウォント・GSP」と叫び、「今回はスタンガンを見せることはできなかったけど、次回は絶対に見せる」とコメント。正当な判定勝ちにも、ベガスのファンはなぜかブーイングを送った。

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