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【WEC35】世界三大王者に挑戦、世界のミウラ誕生へ

(C) ZUFFA日本の三浦広光が、カーロス・コンディットの持つ世界ウェルター級王座に挑戦するWECラスベガス・ハードロック大会が、8月3日(日・現地時間)に開催される。

【写真】WEC世界ウェルター級王者カーロス・コンディットは、UFC=GSP、EXC=シールズに並ぶ世界三大王者 (C) ZUFFA

前回6月1日サクラメント大会で前田吉朗がWEC世界バンタム級王座に挑戦したのに続き、日本人がズッファのセカンド・ブランドWECの頂点を目指すメインイベント。この試合以外にも世界ライトヘビー級王者ブライアン・スタンにスティーブ・キャントウェルが挑む一戦、さらに世界ライト級選手権試合ジェイミー・バーナーがマーカス・ヒックスと激突する一戦など、3つの世界戦が行われる。


また、日本からメインに三浦が出場する以外に、大沢ケンジが2度目の出場、スコット・ヨルゲンセンと対戦する。WECデビュー戦で、ATTのクリス・マニュとドローだった大沢にとって、ヨルゲンセンはWECでまだ勝ち星のないファイターだけに負けられない一戦となる。

ただ、日本では無名のヨルゲンセンも、レスリングベースにダーティ・ボクシングを得意としたスタイルの持ち主。大沢が経験したことのないパワーも備わっているものと予想され、デンバーのリング・オブ・ファイアーで名を挙げ、EXC系ShoXCからズッファ系WECに転身したヨルゲンセンは、要注意が必要なファイターといえるだろう。

もう一人、日本から参戦予定だった高谷裕之は、対戦予定だったカブ・スワンソンが負傷で欠場。代役としてIFLで世界フェザー級王座に挑戦したこともあるLC・デイヴィスに白羽の矢が立ったが、この一戦は正式発表されることなく、高谷は試合自体が消滅する可能性も高い。

高谷の試合がなくなると、日本のMMAファンにとって楽しみな一戦は、メインのコンディット×三浦戦に集約するといってもいいだろう。UFC同級王者GSP、EXCでウェルター級王座を戴冠したジェイク・シールズと並ぶ、ウェルター級世界三大王者の一人にも挙げられるコンディット。この壁は厚く高いが、腰の強さ、シュアなパンチ、足技にも進歩を見せる三浦だけに、5Rという長丁場を戦い抜けば、王座奪取のチャンスは必ず訪れるに違いない。

また、3つの世界戦&大沢のチャレンジと並び、注目したいのがブライアン・ボーウェルス×ダマッシオ・ペイジのバンタム級戦だ。この対戦の勝者が、王者ミゲール・トーレスの次期防衛戦の挑戦者になると目される。9月10日にはWECの顔ユライア・フェイバーの出場が決まっている次回大会が発表された同プロモーションではあるが、ライト級以上がUFCに吸収されるという噂もあり、三大世界戦だけでなく、それぞれの試合結果は非常に重要なものになる。

■『WEC35』対戦カード

<WEC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カーロス・コンディット(米国)
[挑戦者]三浦広光(日本)

<WEC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ブライアン・スタン(米国)
[挑戦者]スティーブ・キャントウェル(米国)

<WEC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ジェイミー・バーナー(米国)
[挑戦者]マーカス・ヒックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ボーウェルス(米国)
ダマッシオ・ペイジ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ミカ・ミラー(米国)
ジョシュ・グリスピ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カルロ・プラター(米国)
ブロック・ラーソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
デイブ・テレル(米国)
ブラス・アベナ(米国)

<ライト級/5分3R>
シェーン・ローラー(米国)
トッド・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・バドニック(米国)
グレッグ・マッキンタイア(米国)

<バンタム級/5分3R>
スコット・ヨルゲンセン(米国)
大沢ケンジ(日本)

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