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【ROTK】貴公子キシェンコ、刺青獣を相手に復活目論む

Kyshenko27日(金・現地時間)、スウェーデンの首都ストックホルム・ホヴェットで、同国最大の立ち技イベントといわれるRumble of the Kingsが開催される。K-1開催権を正式に持ち、2003年よりK-1スカンジナビアを開催していた同大会。08年よりK-1ルールだけでなく、プロボクシングやMMAマッチも組まれる混合イベントとして行われるようになった。

【写真】現在のベスト体重(?)で戦うアルトゥール・キシェンコ。対戦相手は難敵スウェーデンの刺青獣マルコス・エーベリだ (C) WOLRDKICKS

3試合のMMAと、ボクシング1試合=WBC女子世界ライト級選手権とK-1ルールが7試合組まれた今大会。メインのK-1ルールでは、ボブ・サップが出場し、地元のユルゲン・クルトと対戦するが、何といっても注目は72.5キロのミドル級ウェイトでアルトゥール・キシェンコと対戦するマルクス・エーベリだ。

33戦27勝6敗、ムエタイとK-1ルールを共にこなし、昨年の同大会ではガーゴ・ドラゴを破っているエーベリ。今年の6月にはポーランドで行われたビースト・オブ・ザ・イーストでファディル・シャバリを延長の激戦の末に下している。08年にはK-1MAXスカンジナビア予選で優勝しているが、TVコードにひっかかる刺青が原因で、MAX本戦への招聘を見送られているという逸話の持ち主だ。


長いリーチから繰り出される左右のパンチ、ローのコンビネーションが主武器という非常にオーソドックスなスタイルの持ち主のエーベリは、9月に北京で開催されたスポーツアコード・コンバットゲームスのムエタイ部門71キロ級で準優勝に輝いている(優勝はタイ人)。

一方、今年はRISE、K-1MAXと不調が続いたキシェンコだが、5月には72.5キロ契約でイッツショータイムに出場し、同プロモーションの世界70キロ級王者のムラット・ディレッキーを相手に、4-1の判定で完勝している。マネージャーのドナタス・シマナイティス氏によると、キシェンコは近年、母国ウクライナでは練習環境に恵まれておらず、減量のノウハウも分かっていなかったという。

成長し続けるボディを70キロに落とすことで、リングに上がった時のコンディションは年々悪化していた。そのキシェンコ、今はオランダの名門マイクス・ジムでトレーニングを積み、今回はミドル級ウェイトだが、再び70キロを視野に戦っていくという。トップファイターの間では勝ったり負けたりという状況が当然のキック界だが、さすがに3連敗はイメージが悪い。1年振りのスウェーデンマットで復活Vと目論むキシェンコ陣営だ。

この他、ムエタイ系ファイターとしてSBに来日経験があり、同じく投げ有り立ち技格闘技ドラッカでも活躍したウィリアム・スリヤパイが、UAE国籍を持つアゲスタン人ファイターのシャバル・アスケロフと対戦する一番も見ものだ。MMAでも戦っているスリヤパイと、弾丸ファイターのアスケロフ。パワーでは後者、スリヤパイがどれだけアスケロフのプレッシャーを跳ね除けることができるか。勝負の鍵は、スリヤパイの受けの強さが握っている。

MMAでは元K-1 MAXファイターで、隣国デンマーク出身のオーレ・ローセンと、スウェーデンの組み技師ヨアキム・エングベリのマッチアップが注目されていたが、ローセンが直前に欠場となり、代役にハワイのX-1などで活躍してきたリッチー・ホワイトソンが出場することとなった。

ムエタイ流MMAを駆使するローセンの欠場は残念だが、チーム・クエスト所属9勝1敗のキャリアを誇るホワイトソンは、通常より1階級重いクラスでの出場とはいえ、エングベリにとって厳しい対戦となるだろう。

■Rumble of the Kings主な対戦カード

<K-1/3分3R>
ボブ・サップ(米国)
ユルゲン・クルト(スウェーデン)

<MMA75キロ契約/5分3R>
リッチー・ホワイトソン(米国)
ヨアキム・エングベリ(スウェーデン)

<K-1 82.6キロ/3分3R>
イジー・ザック(チェコ)
リキャルド・ノルドスタンド(スウェーデン)

<K-1 72.5キロ/3分3R>
マルクス・エーベリ(スウェーデン)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)

<K-1 95キロ/3分3R>
カタリン・モロサヌ(ルーマニア)
ゲーリー・グッドリッジ(カナダ)

<WBC女性世界ライト級選手権試合/2分8R>
フリーダ・ウォルベリ(スウェーデン)
オリビア・ジェルーラ(カナダ)

<K-1 70キロ/3分3R>
ウィリアム・スリヤパイ(米国)
シャバル・アスケロフ(UAE)

<MMA ライト級/5分3R>
カルロス・プラダ(スウェーデン)
マリク・マウライ(スウェーデン)

<K-1 63.5キロ/3分3R>
ペイマン・サロクニ(スウェーデン)
マルティン・オクタル(スウェーデン)

<MMA女子57キロ契約/5分3R>
リア・メルニーチャック(ルーマニア)
ハンナ・シレン(スウェーデン)

<K-1 63.5キロ/3分3R>
メラン・ザンガナ(スウェーデン)
アレックス・ハリス(スウェーデン)

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