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【TPF6】マックロー、長身ヒルを相手に打撃で攻略に成功

2010.09.10

<ライト級/5分3R>
ロブ・マックロー(米国)
Def.3R終了/判定3-0(29-28、29-28、29-28)
コーリー・ヒル(米国)

元WEC世界ライト級王者マックローにとって、2戦目となるTPFでのファイト。長身、リーチに勝るヒルを相手に、まずは左ローを繰り出したマックローは、ジャブを警戒しつつ、2度、3度とローを繰り返す。右からアウトサイドローを蹴り、距離を詰めたマックローをいとも簡単にテイクダウンしたヒルは、ハーフからパウンドを落とすと、向きを変えたマックローに、アナコンダチョークを仕掛けた。

脱力したようにじっくりと対応したマックローは、フルパワーで一瞬にして立ち上がると、そのまま首に巻きついた腕を振り払い、打撃戦へ戻る。右をヒットさせたマックロー、再び左右のローから組み立て、徐々にパンチの数を増やしていく。

ヒルもワンツーを打ち込むが、深追いはしない。静かな展開のまま最初の5分を両者は戦い終えた。

2R、勢いをつけて右を伸ばすようになったヒルに対し、マックローの右ストレート、そして右ローがヒットする。距離が詰まると、マックローの左右のパンチがヒルを捉え、たまらずステップバックで試合の組み立て直しを図る。


構わず距離を詰めるマックローのローが決まると、ヒルは汗が目立ち、動きがスローに。左ミドルを掴んだヒルは、足関節狙いからバックを奪い、そのままテイクダウンに成功する。トップからパウンドを落とそうとしたヒルは、再び向きを変えたマックローにアナコンダを仕掛けると、体を伸ばし、体重を掛けるヒルだったが、自ら絞めを諦め、立ち上がってマックローをケージに詰め込んでいく。

スタンドで劣勢ながら、テイクダウンを奪ったヒル、この2Rをジャッジがどちらを優勢と判断するか。試合は最終ラウンドに入り、マックローを追いたくても、追い足がたりないヒルは、逆にマックローの仕掛けを待ち、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。

長いリーチを抑え、尻持ちをつくマックローの両手首を掴んで、立ち上がることを許さないヒルだが、左の手首を切られると、脇を差され、態勢を入れ換えられてしまう。

インサイドから得意の左パウンドを連打するマックロー、続いて右ヒジを振り落とす。ボディ、顔面とパウンドを打ち分けるマックローに対し、首を起こせないほど疲れたヒルだったが、レフェリーはこの展開でもブレイクを命じると、スタンドへ戻ることに対し、観客席からブーイングが起こる。

再開直後にテイクダウン狙いを切られたヒルは、疲労困憊の様子で自ら引き込みガードを取るが、パウンドを受けるのみで反撃に出ることができない。マックローのパウンドについに顔を背けるようになったヒル、ここでタイムアップとなり、マックローが3-0の判定勝ちを収めた。

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