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【GLORY15】注目24歳ロスマーレンに挑む、23歳グリゴリアン!!

Marat Grigorian

【写真】知名度ではロスマーレンに遅れを取るマラット・グリゴリアンだが、実力的には決して見劣りすることがない若き強豪だ(C)GLORY

12日(土・現地時間)、トルコの首都イスタンブールのウルケル・スポーツアリーナでGLORY15 ISTANBULが開催される。トルコ系オランダ人、イスタンブールで絶大な人気を誇るグーカン・サキやMMAと二足のわらじを履くタイロン・スポーンに加え、サウロ・カバラーリ、ネイサン・コーベットが参加するライトヘビー級チャンピオンシップ・トーナメントが最大の売りの同大会、ここではライト級の一戦に注目したい。

アンディ・リスティが3カ月天下で終り、頂点にダビッド・キリアが就いたGLORYライト級戦線。昨年11月にNYで行われたライト級Tで、そのキリアを下したもののリスティに遅れを取り、準優勝に終わったロビン・ファン・ロスマーレンの再起戦は、アルメニア系ベルギー人のマラット・グリゴリアンが相手となった。

しっかりとガードを高くして、相手の攻撃をブロック。ガードの上や腹への攻撃を凌いで、ダッチ・ムエタイ流対角線コンビネーションを一気呵成に攻める。そして、またガードを高くして防御という身体能力が高いが故に可能なスタイルを駆使するロスマーレンは、GLORYが世界的組織に生まれ変わる以前、2011年IT’S SHOWITMEに70キロMAXを制しているが、そのIT’S SHOWTIMEで彼よりも1階級上の73キロ級で、トップの一人だったのがグリゴリアンだ。24歳のロスマーレンに対し、グリゴリアンはさらに1歳年少の23歳。スタイル的にはいわゆる純粋キックボクサーというべき、パンチ+ローキックが主体のファイターだ。

特にボディへ攻撃やアッパーなど接近戦でも強さを見せるグリゴリアン、IT’S SHOWTIME時代はほぼ首相撲は見せなかったが、GLORYでは一瞬の首相撲からヒザ蹴りを得意の接近戦に加えている。前述したようにガードで顔面を固め、攻守がはっきりしているロスマーレンにとって、ボディショットにアッパー、左右の強烈なフックと、ヒザという新しい武器は脅威となる。反面、その接近戦ではフックが大振りになる嫌いもあり、同じフック系でもショートの連打を得意とするロスマーレンが、隙をついてペースを握る可能性も十分になる。

瞬発力+ハイスピード化が目立つ現代キックボクシング界において、70キロの若手最高峰の激突は、ランクに大きな差があるものの、負傷が癒えないジョルジオ・ペトロシアンの居ぬ間のタイトルコンテンダー争い――、勝者がキリアへのチャレンジャーになる資格を十分に有している一戦だ。

■ GLORY 15 ISTANBUL 対戦カード

<ライトヘビー級ワールドT決勝/3分3R>
TBA
TBA

<ライト級/3分3R>
ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ/2位)
マラット・グリゴリアン(ベルギー/12位)

<ライトヘビー級/3分3R>
ダンヨ・イルンガ(ドイツ/3位)
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア/5位)

<ライトヘビー級ワールドT準決勝/3分3R>
タイロン・スポーン(スリナム/1位)
サウロ・カバラーリ(ブラジル/4位)

<ライトヘビー級ワールドT準決勝/3分3R>
グーカン・サキ(トルコ/2位)
ネイサン・コーベット(豪州/8位)

<ヘビー級/3分3R>
ジョナータ・ジニス(ブラジル/15位)
ヘスディ・カラケス(オランダ/10位)

<ライトヘビー級/3分3R>
ランディ・ブレーク(米国/14位)
ムラッド・ボウジディ(チュニジア/9位)

<ライトヘビー級/3分3R>
フィリップ・フェルリンデン(ベルギー/6位)
イスラエル・アデサンヤ(ニュージーランド)

<ウェルター級/3分3R>
アタカン・アスラン(トルコ)
ジョナタン・オリヴェイラ(ブラジル/8位)

<ライト級/3分3R>
ニクラス・ラーセン(デンマーク/11位)
スティーブ・モクソン(豪州/14位)

<フェザー級/3分3R>
ヨーックンポン・シットモンチャイ(タイ/7位)
ラズ・サルキシアン(アルメニア/12位)

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