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【TUF11】第5週 疲労困憊の戦いはブライアントに軍配

ジ・アルティメット・ファイター・シーズン11(The Ultimate Fighter Season11)。シーズン11も、半分となる第5週を迎えた。

【写真】延長ラウンドに入り、両者疲労感を露わにしていたが、残り2分半をきったところで、ブライアントはサイドからパウンド、バックを奪ってチョークと明確な差をつけ判定勝利を挙げた (C) ZUFFA

第4週では、ケイシー・ウスコラが反則のヒザ蹴りで失格となり、チーム・リデルのリッチ・アトニートが勝利を挙げたが、2試合目では、ジェイミー・イェイガーがチャールズ・ブランチャードをKOで下してチーム・ティトに初勝利をもたらした。

しかし、アトニートは試合後に手の骨折が判明、継続参加は不可能となった。ハウスでは、誰がアトニートに代わり、ワイルドカードに選ばれるかで討論が繰り広げられていた。


第2週でカイル・ノークに敗れたクレイトン・マキンニーは、肩を負傷しており復活は厳しく、現時点で考え得るのは、反則で失格となったウスコラと、ブラッド・タバレスに僅差の判定負けを喫したジェームズ・ハモーティになりそうだが、当のハモーティは、「ワイルドカードは際どい判定で負けたやつのためにある。俺がそれに当てはまると思う」と復活に意欲をみせた。

今週の対戦カード決定権は、前週で勝利を挙げたティトにある。意気揚々と登場したティトは、自軍から3位のクリス・マクレイを、チーム・リデルからは4位指名のジョシュ・ブライアントを指名。「クリスは俺のところへきて、戦いたいと言ってきた。あいつに相応しい相手を探した」と語ったティトは、「これから全試合勝つつもりだし、その自信がある。クリス対ブライアントは、タフではあるが勝てると思う」と意気込んだ。

対戦する当人たちも、ブライアントが「ファイトが俺を成長させてくれた。これまで10-0で、まだまだ無敗をキープする」といえば、マクレイも「アマチュアで9-0、プロになって5-0、ここ3戦は全て39秒以内に終わらせてきた」と自信を漲らせ、非公式戦ながらも無敗同士のファイターが激突することになった。

そして、今週のファイトへ――。「緊張はしていないよ。残り3人の中で一番勝てると思っていた相手だ」と相手を挑発するブライアントに対し、マクレイは「のんびりやるつもりはない。とっとと決めてやるよ」と必勝を宣言し、その時を迎えた。

オーソで向かい合った両者、マクレイが低い姿勢からジャブ、飛び込むようにヒザ蹴りを放つと、ケージ際で首相撲からヒザ蹴り。ブライアントが突き放しても、パンチでアグレッシブに飛び込んでは再びヒザ蹴りを見せた。

差し合いからテイクダウンに成功したマクレイは、ブライアントの動きに合わせてバックに回るも、ここはブライアントが立ち上がる。首相撲からヒザ蹴りを突き上げるマクレイは、ブライアントのバックについて、後方へ投げるように寝かせていったが、ブライアントも立ち上がると、今度はマクレイの両足を抱えてテイクダウンへ。バックからチョークを狙った。

だが、これを難なくほどいたマクレイ。残り30秒では、両者に早くも疲労の色が見え、極端に動きが重くなった。

2Rに入り、パンチ&キックに力のない両者。それでも、ブライアントが左のジャブを突きさすと左右のフックで前進、マクレイをケージに詰めてショートアッパーをクリーンヒットさせた。

対して、パンチを返していくマクレイ。ボディにヒザ蹴りを叩き込んだが、その打ち終わりに両足を捕獲されブライアントにテイクダウンを許す。それでも、ポジショニング&バックコントロールがままならないブライアントは、マクレイに立ち上がられてしまう。

すると、ブライアントも、スタンドではパンチで優勢になり、今度は抱え上げるように豪快なテイクダウンを見せた。

しかし、粘りを見せたマクレイは、再び立ち上がると、疲労で踏ん張りきれないブライアントをテイクダウン、残り1分をガードの上からパウンドを落として試合を終えた。

判定の結果、ドローで延長ラウンドへ突入することに。スタミナを欠く両者はステップも踏めないほど疲れ切っている。ケージ際で膠着しながらも、シングルでテイクダウンを狙うブライアントに、上から潰そうとするマクレイ。ブライアントはケージにマクレイを固定して、ボディパンチ&アッパーをみせてから再びシングルへ。マクレイも首相撲からヒザ蹴りを繰り出し、応戦する。

残り2分半をきり、マクレイがブライアントをケージに詰め、シングルを狙うも、ブライアントは左フックから、アッパーをヒットさせると、マクレイのタックルをきって、サイドを奪取。マクレイの動きに合わせてバックからチョークを狙うなど、最後の最後でようやく明確な差をつけて判定勝利を奪った。

「キャリアでも最高の勝利だよ。俺のことを軽視していたやつも、これでしっかりと評価してくれるだろう」と勝利を喜んだブライアントだが、敗れたマクレイは、試合が終わるや「疲れた。全てをケージに置いてきた」と疲労困憊。それでも、「負けたことは残念だが、パフォーマンスには納得している。絶対に戻ってくる」とコメントを残した。

今週もリデルが不在の中で行われたファイトになったが、コーチのジョン・ハックルマンは「チーム・オーティズはジョシュを甘く見ていたようだ。今日、本当の力を見せることができたね」と話し、ブライアントを称えた。

対して、一試合であっさりとカードの決定権を譲ってしまったティト。「チャックはラッキーとしかいいようがない。4勝1敗となったが、まだ終わっていない。俺は絶対に諦めない。ティト・オーティズは死ぬまで諦めない」と、不敵な笑みを浮かべるのだった。

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