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【UFN36】パウンドもらい危機も、イルデマウが逆転勝ち

2014.02.16

<ウェルター級/5分3R>
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)
Def.2-1: 28-29, 29-28, 30-27
アルベルト・トメノフ(ロシア)

互いに長いリーチを生かしてパンチを伸ばす。イルデマウは左を受けてバランスを崩すシーンがあったが、直後に右ストレートにカウンターで組みついてテイクダウンを奪う。リバーサルからトップを取ったトメノフが、エルボーから勢いのある左右のパウンドを落していく。足を払われパンチを受けるイルデマウの動きが鈍くなる。トメノフの体を抱えきれないイルデマウは蹴り上げも威力がなく、引き続きパンチとエルボーを受けて頭が揺れる。

イルデマウのスイープ狙いから、同体で立ち上がった両者。スタンドに戻ると、トメノフのパンチは流れ、再び腰をコントロールされてテイクダウンを許してしまう。今度はしっかりとトップを取ったイルデマウが、パンチからパスへ、ニーインザベリーから右のパウンドを落したところで初回が終了した。

2R、ヒザ狙いのイルデマウにフックの連打から左をヒットしたトメノフ。イルデマウが組みついてボディロックからテイクダウン。イルデマウは足を一本抜いて、右手は枕、左のエルボーを落す。左目尻の流血が激しくなってきたトメノフに肩固めを狙ったイルデマウは、トメノフのローリングに生じてバックマウントからマウントへ。ブリッジで態勢を入れ替えようとして、そのまま立ち上がったトメノフがフックを振るう。

すぐに組みついたイルデマウ、組み合いが続きレフェリーがブレイクを命じる、離れた直後にダブルレッグを決めたイルデマウが、右エルボーを落す。トメノフは頭を抱えるが、ボディと顔面にパンチ、エルボーを受ける。このままトップを取り続けたイルデマウが2Rを取り返した。

最終回、右ストレートを打ち込んだトメノフ。サウスポーのイルデマウは右ミドルに、右ストレートを合わされる。トメノフは右ハイを放つも、ブロックされる。続いてイルデマウは左ミドルへ。トメノフがショートフックを返し、テイクダウン狙いのイルデマウに右を打ち込んで一瞬、動きを止める。ローからスピニングバックフィストは空振りになったトメノフ、イルデマウは左ミドルを入れるが、この回はなかなか組みつかない。

イルデマウは右ジャブから左ストレートを伸ばし、空間を支配する。トメノフが左フックで飛び込むと、ここでイルデマウが組みついていく。テイクダウン狙いを切ったトメノフは、ワンツーを受けて右を返す。スタンドだけの最終回、蹴りに右ストレートを合わせ攻勢のまま試合を締めくくったのはイルデマウだった。結果、スプリットながらイルデマウが判定で逆転勝ちを収めた。

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