この星の格闘技を追いかける

【SHOMMA】端完敗、そびえ立つフィジカルの壁……

Kaufman■ストライクフォース女子世界ウェルター級王座決定戦/5分5R
サラ・カウフマン(カナダ)
Def.5R終了/判定3-0[30-27,30-27,30-27]
端貴代(日本)

【写真】前に出る瞬間に伸びてくるカウフマンのパンチに、端は苦しめされる。真正面から戦い続けた端、今後、自分より力のある相手と戦うには虚をつきたい (C) ESTHER LIN/STRIKEFORCE

試合開始早々、右ローを繰り出した端は、カウフマンが左を伸ばすもバックステップでかわしていく。さらに、端は左ローを出したが、カウフマンの右を受け、バランスを崩すと、カウフマンが組みついてケージに押し込んでいく。腿にヒザを出すカウフマン、攻撃は荒いが間断なく攻撃を続ける。

首相撲の状態になった端だが、背中が伸びてヒザを出せないでいると、ここでレフェリーがブレイクを命じ、試合はケージ中央で再開となる。カウフマンのプレッシャーが強く、サラの左を受け端がヒザを落とす。それでも笑みを浮かべ、右ミドルを返した端は再び足を使ってローを蹴り込む。


カウフマンの右が予想以上に伸び、以前に比べ腰の回転が加わりパンチの威力が増しているようだが、端は果敢にパンチから蹴りにつなげる。

しかし、右ローに右を合わされた端は、テイクダウンを狙うもカウフマンががぶり、グラウンド戦に移行できない。バックを狙われたところで、端はすかさず立ち上がったが、カウフマンがローを見せて1Rが終了した。

2R、再びローから試合を組み立てる端に対し、カウフマンはコンパクトと大振り、2種類の右を見せる。ワンツーをヒットさせたカウフマンは、右ミドルを掴んでパンチを振るうと、パランスを崩した端が後方に倒れる。すぐに立ち上がった端は、続いて右を後頭部に受けるなど、なかなか突破口を開くことができない。カウフマンに先に打たせ、ポイントを失いながらも、穴を見つけることに専念するかのように端の手数が少なくなる。

残り1分30秒を切り、端は左ミドルを見せるが、クリーンヒットしない。距離をつめてラッシュをしかけるカウフマンも、5Rというラウンド数を考えゲームメイキングに徹しているようなファイトに終始し、試合は中盤戦3Rへ。

右ハイをいきなり放った端、カウフマンともどもギアが一段上がったようにパンチの回転数が上がる。右を伸ばしたとろに、左を受けた端は、右ローに左を合わせられる。それでも距離を詰めて戦うようになった端は、右ローからパンチへ繋げようと果敢にカウフマンに立ち向かう。

距離を詰めた端に、カウフマンのショートフックがヒットする。手数もそうだが、フェイントなど小技が欲しい端は、ここで勢いのある右フックを浴びて頭が振られる。端も右ストレートを返すが、相打ちだとカウフマンのパワーが上回る。直後に右ストレートを受け、端が腰から崩れ落ちるが、カウフマンはグラウンドへ移行することなくスタンド勝負に徹する。

劣勢が続く端は、首相撲からヒザを狙うが、どうしてもパワーに押されてクリーンヒットできない。左ジャブを3つ受けながら、テイクダウンを仕掛けた端だが、腰の強いカウフマンは倒れず逆に端をケージに押し込んでいく。ここで3Rが終了し、両者のダメージと、スタミナが問われる最後の10分へ。

間合いをとった端は、組みついて両差しの状態になるが、カウフマンが右を差し返す。腰をコントロールする端、しかし、カウフマンは端をケージに押し込む。ブレイクが掛かり、再び打撃の間合いになると、端が真っすぐ下がるようになり、手を出してもバランスが後方に残り、力の入ったパンチを打てない状態が続く。

ヒザをつけながらテイクダウンを狙った端の試みは、ここでもケージに押し込まれヒザをボディに突き上げるが精一杯。劣勢が続く端は、直後に組みつき、頭を潰されるとシッティングガードへ。パンチを受け、ガードの状態になった端に対し、あくまでもスタンドでの勝負に徹底するカウフマンは後方に下がって立ち上がる。

最終ラウンド、ここまでのラウンドを全て失ったとみてもいい端は、最後の5分は前に出るしかない。しかし、前に出るのはカウフマン。端は後方に下がりながら、機会をうかがうが、前に出るとカウフマンの拳が待ちかまえている。いよいよ追い込まれた端は、幾度となくダブルレッグを仕掛けるが、テイクダウンを奪えず、スタンドの打撃戦に戻される。

ここで右ミドルに左を合わされた端は、テイクダウン狙いからようやくガードワークを取ることに成功するが、カウフマンは立ち上がって距離を取る。再び引き込んだ端だが、カウフマンはパウンドを落としてから立ち上がる。

端の前蹴りが顔面に届くが、次の手に結び付けることができないまま、試合は最後の1分へ。右ミドルを掴まれ、後方に倒れた端。立ち上がって、前に出ると、ここで端の右目にカウフマンの指が当たるアクシデント。すぐに試合再開に応じた端は、テイクダウンを潰される展開を続けたままタイムアップの時を迎える。カウフマンのプレッシャーに最後まで立ち向かった端。だが、徹底してグラウド戦を避けたカウフマン――、セコンドについたグレッグ・ジャクソンの陰がちらつく試合展開を打開することはできなかった。

ジャッジの裁定は、三者とも50-45でカウフマン。チャンピオンベルトを巻いた彼女は「いつも通りの試合ができなくて、ファンには申し訳なかった。試合を終わらせるために、これからもベストを尽くします。端はハートが強く、効果的な動きをしていた。135ポンドの女子選手の活動が活発になれるよう頑張る」というコメントを残した。

なお、中継内にこの試合は女子MMAユニファイドルールに則り女子ウェルター級とされ、145ポンドのクリス・サイボーグはミドル級王者であることがアナウンスされた。

PR
PR

関連記事

Martial World

Movie

Brave x Grachan

Gokikai Karate

ONEday