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【UFC110】ベイダー、ジャーディンを打撃で制す

(C) ZUFFA■第6試合 ライトヘビー級/5分3R
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3R2分10秒/TKO
キース・ジャーディン(米国)

【写真】左フックでTKO勝ち、MMA無敗の11連勝を飾ったベイダー。一方、3連敗を喫したキース・ジャーディン、その去就は? (C) ZUFFA

不敵な笑顔を浮かべるジャーディンの左ジャブをかいくぐり、右から組みついたベイダー。ケージに押し込んだものの、テイクダウンできず再び距離を取る。遠い間合いからパンチを打ち込むベイダーは、テイクダウンにつなげるためにややバランスを崩しがちだ。

フットワークを使うジャーディンだったが、残り3分でテイクダウンを奪われる。ハーフから左パウンドを落とすベイダーに対し、ジャーディンはバタフライガードからスイープを狙う。ベイダーはワキを差し上体を殺し、エルボー&パウンドで攻める。バタフライガードからベイダーの右腕を捻ろうとしたジャーディンだが、汗で滑りすぐに腕を引き抜かれてしまう。


ダースチョークを狙ったベイダーだが、前方にバランスが崩れ、ジャーディンはロックアップへ。動きがないと判断したレフェリーがブレイクを命じ試合はスタンドへ。ジャーディンの左、ベイダーの右が交錯、続いてジャーディのローがヒットしたところで1Rが終了した。

2R、ジャーディンの力強い右ローキックがヒットするが、直後にベイダーが組みついてケージに押し込む。再びオクタゴン中央に戻ると、ジャーディンの左がベイダーの顔面をかすめる。またもや組みついて、ジャーディンをケージ押しこんだベイダーだが、左リストを掴まれテイクダウンを奪えない。

この展開のなかではテイクダウンを諦めたベイダーが離れて打撃戦へ。ジャーディンの左から右をスウェイでかわし、続いて放たれるパンチにまたもベイダーがテイクダウンを合わせるが、ケージに追い込むこともできない。

ローキックを掴み、右脇を差してテイクダウンを狙うが、これも失敗したベイダーの口が半開きになり、肩で息をするように。残り10秒を切り、腰に手を回してベイダーがテイクダウンにするも、ジャーディンが尻持ちの状態でケージを背にしたところでタイムアップ。試合は最終ラウンドへ。

ダブルレッグからヒザ、そして、ケージにジャーディンを押しこむベイダーだが、初回と比較するとスピードがない。距離をとったジャーディンはローキックからミドルへ。これをキャッチしたベイダーがテイクダウンを奪いバックをうかがうが、ジャーディンはすぐに立ち上がる。

スタンド戦を望むも、クリーンヒットが少ないジャーディン。ここでベイダーの右を浴びて、ヒザが落ちる。動きが止まったジャーディンに左ジャンピングニーを狙ったベイダー。この一撃は胸に当たり不発だったが、後方にバランスを崩したジャーディンに左フック一閃。思い通りにテイクダウンを奪えなかったベイダーだが、相手の庭といわれる打撃戦を制して、MMA12連勝を記録した。

「難しい試合だった。ディフェンスを固めて、セーフティに自分の戦いを進めた」とベイダーは、ライトヘビー級で確実に足場を固めつつある。

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