【2009 Awards】MMAPLANET認定 MVP10位～5位
MMAPLANETのviewerの皆さん、あけましておめでとうございます。2009年1月に独立活動を始めたMMAPLANETも、最初の1年が無事終了、北米MMAワールドの隆盛とともに、昨年度はPlay by Playを40大会お届けすることができました。
09年に生まれた名勝負、ビッグイベント、数々の勝者――、技術的にもビジネスとしても発展する北米MMAから、MMAPLANET 2009 Awardsを発表したいと思います。
まずはMVPから。
Photo by Zuffa, Strikeforce and Bellator FC
#10
ジョゼフ・ベナビデス
寸評A
「バンタム級屈指の運動量。8月のドミニク・クルーズ戦で見せた超絶ベストバウトは、WEC史に残る好勝負か。本来なら2009年無敗の勝者クルーズがランクインとしたいところだが、強豪ジェフ・カラン＆ハニ・ヤヒーラを破った実績からベナビデスに一票」
寸評B
「ハニ・ヤヒーラにまさかのTKO勝ちは大殊勲。この選手をスイッチの妙技で破ったドミニク・クルーズの強さを再確認した次第」
#09
ロイ・ネルソン
寸評A
「キンボ・スライス戦に始まり、4連勝でTUFシーズン10を制覇した元IFL世界ヘビー級王者ネルソン。他プロモーションの王者クラスであっても、高くそびえるUFCの頂をいとも簡単に乗り越えていきそうな、その活躍は痛快の一言であった」
寸評B
「IFL時代からここぞという一番でパンチ力を発揮していたネルソンが、シーズン中には見せなかった打撃の強さでブレンダン・シャウブを破りTUFを制した。持ち味の抑え込みの強さで、どこまでUFCの頂点に近づけるか。まずはフランク・ミアーやミノタウロ戦を現実のものとしてほしい」
#08
エディ・アルバレス
寸評A
「2008年大晦日の青木戦における負傷で、2009年の出足こそ遅れたが、ベラトールFCライト級王座決定トーナメント＆DREAMケージの菊野克紀戦まで4試合連続一本勝ち。そこには“アメリカン・ナックルスター”と呼ばれた以前の彼とは違う、新たなアルバレスが誕生していた」
寸評B
「期待以上という成果は挙げていないベラトール。ただし、人材発掘イベントとして今はなきIFLやShoXC、活動中のSHOMMAと並びMMAPLANET好みのプロモーションだ。ライト級トーナメント、エディは12週間で3試合という過酷な戦いのなかで、打ち合いでなくテイクダウンからサブミッションという新たな面を見せた。プロモーション的には思った以上の効果はなかったかもしれないが、その分10年のビッグファイト実現に期待したい」
#07
ジョルジュ・サンピエール
寸評A
「完璧な強さでBJ・ペン、チアゴ・アウベスを退けた2009年のGSPだったが、強すぎるが故、目下挑戦者は見当たらないのが現状。ダン・ハーディ＆ジョシュ・コスチェックもいいが、非ズッファ系同級トップファイターとの夢の対戦が待ち遠しい」
寸評B
「BJ・ペン、チアゴ・ピッチブル・アウベス戦と完璧な強さを見せた。打撃を効かせ、腰を浮かせてからのテイクダウンはまるで合気道。もっと試合が見たいという部分で、7月以降の防衛戦がなかった点がマイナスに」
#05
ジェイク・シールズ
寸評A
「ロビー・ローラーを完封、ジェイソン・ミラーとの激闘を制したシールズ。だが、GSPと同様、年間2試合は少し寂しいか――」
寸評B
「09年、劇的な進化を遂げたストライクフォースの新世界ミドル級王者。6月のエリートXC王者対決で、ロビー・ローラーを下し、11月のCBSライブ大会でメイハムを破って王座に。レスリングと柔術を融合したアメリカン柔術は、まだファンには浸透していないが、彼の持つ強さが伝わるためにも、永遠の課題である力強い打撃フォームを身につけてほしい」
#05
ゲガール・ムサシ
寸評A
「下半期にはヘナート・ババルを破ってストライクフォース世界ライトヘビー級王者に君臨、仕切りなおしの一戦となったソクジュも難なく破ったムサシ。日本サイドからみれば、スーパーハルクトーナメントでマーク・ハントを秒殺したかと思えば、続く準決勝をアッサリ欠場。興味のないものには目もくれない、強さと無頓着さを兼ね備えた若き王者に」
寸評B
「立ち技格闘技では猛威を振るうアルメニア系ファイターも、米国ベースのMMAファイターはカロ・パリシャンの失速のイメージが強い。が、思いもしないオランダから世界を制するアルメニア人ファイターが生まれた。テイクダウンの強さ、そしてガードワーク（※特に草刈り系スイープ）は、2010年も要注目だ」
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