【UFC248】計量終了アデサニャ✖ロメロ、50秒以上の睨み合い。ジャン・ウェイリにブーイング起こる

【UFC248】計量終了　アデサニャ✖ロメロ、50秒以上の睨み合い。ジャン・ウェイリにブーイング起こる

2020.03.07

【写真】公開練習でのヨエル・ロメロ。公開計量での表情といい、人に非ざるモノ感がする目の色だ(C) ZUFFA/UFC

7日（土・現地時間）にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC248「Adesanya vs Romero」の計量が、6日（金・同）に行われた。

メインでUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖ 挑戦者ヨエル・ロメロ、コメインでUFC世界女子ストロー級選手権試合= 王者ジャン・ウェイリ✖挑戦者]ヨアナ・イェンジェチックと2階級のタイトル戦が組まれた同大会。

前回の試合でパウロ・コスタに敗れ、連敗中に加えその間のジャカレ・ソウザ戦を欠場しながら挑戦が決まったロメロ。スケールの上で成功の証である葉巻を吸う仕草を見せたアデサニャとのフェイスオフでは最初は視線をずらしていたが、ようやく目を合わせると──ここから互いに全く視線をそらさない。

ダナに促されアデサニャが距離を取り、ジョー・ローガンがインタビューを試みようとしても、無言で睨み合う両者に割って入れない状態が、計50秒も続いた。王者に促され、ようやくロメロにローガンが話しかけるが、スペイン語の通訳が訳せない言葉を発するという異様な事態に。対してアデサニャは「おしゃべりする時間はもう時間は終わった。ただ、戦うだけだ」と話して、ステージを下りた。

コメインの世界女子ストロー級選手権に出場する両者、ベガスのファンは明らかにヨアナ寄りで、五星紅旗（ウーシンホンチー）を掲げて登壇したウェイリに少なからずブーイングを起こった。ヨアナは珍しく、フェイスオフで対戦相手への過剰な挑発が見られなかったばかりか右手を差し出す。この握手を一旦誇示したウェイリがもう一度右手を伸ばすと、ヨアナは一瞬拒否する姿勢を見せながらしっかりと握り返した。

「全てのハードワークは全て明日のため。明日はUFCストロー級史上、最高の試合になる」とヨアナが話し、ウェイリは「すぐにKOするから、皆、見逃さないで」とコメントすると会場には再びブーイングが巻き起こった。

今大会には中国からはジャン・ウェイリ以外に、リー・ジンリャンが参戦してニール・マグニーと戦い、同じアジアからはオープニングファイトにモンゴルのバットゲレル・ダナーも出場、アルゼンチンのグイト・カネッティと相対する。

プレリミにはデンマークの五輪代表3度、リオではグレコローマン75キロ級で銀メダルを獲得しているマーク・マドセン、5度の柔術ムンジアル優勝=ホドウフォ・ヴィエイラが揃ってオクタゴン2戦目を迎える試合も見逃せない。

タイトル戦出場選手、ここに挙げて注目マッチで戦うファイターを始め出場24選手中23人が計量をパスしているが、アーリープレリミでポリアナ・ヴィアナと対戦するエミリー・ウィットマイアーがストロー級リミットから2.5ポンド・オーバーに。ウィットマイア―は20パーセントのファイトマネーを没収のうえ、キャッチウェイトで戦うこととなっている。