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【UFC247】ノンストップの好勝負、レフェリーのブレイクが流れを変え──イゲがスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ミルサッド・ベキッチ(ボスニア)

イゲが中央、ベキッチがその周囲を回りながらテイクダウンを狙う。小手を差して耐えたイゲ、立ち上がったベキッチがヒザを突き上げる。パンチの交換からクリンチ、そのなかえヒザ蹴りを狙ったベキッチがバランスを崩す。イゲが立ち上がって思い切りパンチを打ちこむと、ベキッチは動きが落ちながらスタンドに戻る。

イゲがスタンドに戻らせたという解釈が正しいなか、ベキッチは右フックを被弾してバランスを崩す。ボディから右フックを振るったイゲは、組んできたベキッチをケージに押し込んで肩パンチ、回って離れようしながらベキッチがテイクダウンを仕掛ける。イゲは切って右を当て、離れるとベキッチが左をヒット。直後にベキッチがテイクダウンを狙うが、切ったイゲはワンツーフック、右オーバーハックから組んでケージにベキッチを押し込む。左エルボーを入れて離れたイゲは、後ろ回し蹴り、左フックを当ててバックフィストにバックを制して初回を取った。

2R、いきなりの打撃で優位なのはイゲ。ベキッチもショートのアッパーからダブルレッグでテイクダウンへ。後方へのフリップに耐えたベキッチがトップを奪取する。サイドから上四方に回るベキッチに対し、ケージキックから足を戻したイゲがスイッチへ。潰して背中を取りに行ったベキッチは、イゲが立ち上がると正面に回ってダブルレッグで上をキープする。

ハーフのイゲは、スイッチ気味に腕をいれることができずベキッチが肩を喉に押し込み、肩固めへ。マウントに入って抑え、絞めるベキッチは残り50秒で絞めを解く。イゲも足を戻しキムラを狙い、リストコントロールを続けようとしたが、切られて下のままでタイムに。ベキッチがラウンドを取り返した。

最終回、イゲは右ストレートを当て、さらにパンチから左ミドルへ。ベキッチはストレートからダブルを狙い、ケージにイゲを押し込んでいく。組みに疲弊した感のあるイゲは、頭を殺してエルボーを打ちつける。残り2分50秒、ベキッチが足を取りに行き、必死でイゲが耐えているというタイミングでブレイクが入る。ここからイゲは右ストレートを当て、レフェリーの仕切り直しで流れを掴む。ワンツー右を当てたイゲ、ベキッチもアッパーを返すが打ち合いはイゲがリードする。

距離を取ったベキッチを追いかけて左ミドルを入れたイゲはシングルレッグで尻もちをつかされ、スクランブルでダブルを狙われるとステップオーバーから腕十字へ。続くスクランブルでイゲのシングルを潰したベキッチはバックを伺う。巻き込んで上を狙ったイゲは、防がれても足関節を仕掛けようと試合終了を迎えた。

イゲが優位に向けた3Rをジャッジがどのように判断するか──結果、スプリットでイゲに凱歌が挙がった。ケージに押し込まれ、ベキッチが攻めている状態でのブレイクが勝敗を分ける要因になった。


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